仮想通貨を題材にしたストーリー。よく出来てる。駄目な飛行機の話しとニムロッドの小説が、本編と並行されるところがとても良い。
主人公の中本さんと会社の先輩である荷室さん、通称ニムロット、恋人の田久保紀子。
中本さんは社長にビットコインを掘る、マイニングする仕事を命じられる。
荷室さんから"駄目な飛行機コレクション"のメールが届く。ニムロッドは小説を書いていて、中本さんのときどき感情と関係なく左目から流れる涙を小説に取り入れる。
田久保紀子が「プロジェクト完了。疲れたので東方洋上に去ります」というLINEを最後に去る。
ニムロッドの小説は、塔の最上階に住む人間の王ニムロッドが駄目な飛行機を集める話し。すべての駄目な飛行機を集めきったニムロッドは駄目な飛行機に乗って太陽を目指す。
ビットコインの採掘量は減っていき、新規の仮想通貨を作ることになる。中本さんはその仮想通貨の最小単位をnimrodにしようと考える。